ボルドー(BORDEAUX)といえば、何といってもワイン!せっかくなのでシャトーへ行ってみたいですよね?
ワイン好きにとっては、ツアーではなく、ゆっくり自力で巡りたいというマイペース派も多いと思います。
この記事では、お手軽に自力で行く方法やシャトーの情報をご紹介します。
ボルドーは、ワインの生産地で有名であるだけではありません。ガロンヌ川周囲の三日月のような形をした旧市街一帯が、「Bordeaux: Port of the Moon(月の港ボルドー)」として世界文化遺産に登録されており、見どころいっぱい。
歴史のある広場や美術館が広範囲に分布しています。ボルドーはフランス国内でも住みたい街ランキングトップの常連であるとのこと。お得な観光情報も合わせてご紹介いたします♪
パリからボルドーへの行き方、市内の交通機関
時間に正確な日本の電車やバスに慣れた私たちにとっては、フランスの公共交通は、驚くほどいいかげんです。時間には余裕を♪
列車でのアクセス
パリ・モンパルナス駅(Paris Montparnasse)駅から高速鉄道TGVで約2時間10分。
ボルドー・サン・ジャン駅(Bordeaux St Jean)駅下車。駅からはカンコンス(Quinconces)広場までトラムCラインで約10分。観光案内所がすぐ近くにある。ボルドーの路面電車や観光施設がお得に利用できるシティパスも便利。
飛行機でのアクセス
シャルル・ド・ゴール空港またはオルリー空港からボルドー・メリニャック(Bordeaux Mérignac)空港まで約1時間。空港から駅まではシャトルバスで約30分。
ボルドー市内で使える乗り放題チケットの「ア・ラ・ジュルネ(À LA JOURNÉE)」を空港で買って、市内へ移動すればお得です。TBM (Transports BordeauxMétropole) という会社がバス、トラム、水上バス共に乗り放題。
ア・ラ・ジュルネ(À LA JOURNÉE)チケットの種類
●1 回の乗車券は 1.60ユーロ
●1 ~ 7 日間のトラベルカード。カードの有効期間中は公共交通機関が乗り放題となります。料金は、1 日券 4.60ユーロ ~ 7 日券 13.40ユーロ。
●24 時間、48 時間、72 時間単位で購入できるボルドーシティパスもあります。公共交通機関が乗り放題になるほか、多くの博物館や観光スポットに無料または割引で入場可能。料金は、1 日パス 29ユーロからです。
水上バスBAT3
美しいボルドーの街を、ガロンヌ川から眺めながら移動できる水上バスです。
バス停が5カ所しかなく、他の交通機関に比べて走行距離も短いですが、手軽にクルージングを楽しめます。開放的なオープンエアのデッキにも出られるので、ガロンヌ川の風を肌で感じることができます。
自転車のレンタル V3 (VCub)
●ボルドー市が運営する自転車共有システム。24 時間 365 日利用可能で、130 カ所以上のドッキング ステーションに 1,500 台以上の自転車を備えています。安価で健康的、渋滞知らず。快適に市内の観光スポットを移動できます。
●200ユーロのデポジットが必要だが、利用後に返却される 。登録料は、24 時間の場合 1ユーロ、1 週間の場合5ユーロ。利用料は、最初の 30 分無料、その後 1 時間ごとに2ユーロ。登録はオンライン、クレジットカード端末を備えた 80 カ所のドッキングステーション、または +33 9 69 39 03 03 に電話で登録。
赤いバス Visiotour
約一時間かけてボルドーの名所を回ってくれるので、効率よく回りたい方にお勧めです。
●乗車料金: 12.50ユーロ。
●運行: 毎日11時、13時45分、15時30分、17時15分にボルドーの観光案内所(住所:12 Cours du 30 Juillet 33000 BORDEAUX)を出発。11-12月は運行なし。
●乗り方: 乗車時に料金支払
自力で巡るボルドー観光の「お得なシティーパス」
ボルドー観光の強い味方ボルドー・メトロポール・シティーパス(Bordeaux Métropole Citypass)があります!
ボルドーの街はガロンヌ川に沿って長く伸びており、効率よく観光するには路面電車トラム(Tram)や水上バス(navette fluviale)などの公共交通機関の利用が便利です。有効期間中は全て乗り放題。
●種類と料金: 24時間、48時間、72時間の3タイプ。料金はそれぞれ29ユーロ、39ユーロ、46ユーロ。
●購入場所: ホームページでも予約ができるほか、ボルドーの観光案内所などでも購入が可能。
●乗り方: 乗車や乗船の際はカードを乗り物内にあるパネルにかざして改札をする。
ボルドーで今一番の注目スポットのワインの博物館シテ・デュ・ヴァン、ボルドー美術館やアキテーヌ博物館など20近くの美術館や博物館がこのカードで無料になります。
シテ・デュ・ヴァンは大人の入場料は20ユーロ(午前中の入場)なので、一日色々巡る予定であれば24時間のシティーカードで十分元が取れます。
また、以下の3つのガイドツアーから1つ参加することが可能。
①フランス語ガイドによるウォーキングツアー
②オーディオガイド付きのオープンデッキのバスツアー
③あるいはプチトランと呼ばれる観光用のミニ列車のツアー
最初にガイドツアーに参加して街の全体を把握しておくと、その後効率的に観光ができるのでオススメ!。
また、シティーパスを提示すると割引になる施設もあります。ボルドー郊外のワイン園巡りツアーやガロンヌ川のクルージング、ポケットWIFIのレンタル割引などがあります。
自力で巡る5大シャトー!
シャトー・ラトゥール以外は一般の見学を受け入れています。
5つのシャトーすべてを一日で回るのは難しいです。シャトーへの見学、試飲の訪問は予約必須です。ボルドー市内は渋滞が発生するので、時間には余裕が必要。
5大シャトー | 距離 | 所要時間 |
---|---|---|
シャトー・オー・ブリオン | 4km | 10分 |
シャトー・ラトゥール | 53km | 1時間 |
シャトー・ラフィット・ロスチャイルド | 57km | 1時間5分 |
シャトー・マルゴー | 31km | 40分 |
シャトー・ムートン・ロスチャイルド | 57km | 1時間5分 |
車で巡る
5つのシャトーを見学、試飲を含めて一日で回るのは不可能です。
とにかく、見るだけでも全部一日で回りたい場合は、CH.HAUT BRIONは市内に近いので、これだけ別日にする。
あとは方向が同じなので、4つのうち、1-2シャトーの予約をして、他は、建物とか畑を外から見たり散歩するくらいにするのがおすすめ。
飲酒運転について?
フランスの法律では、運転する際に血中アルコール濃度が0.5グラム未満は違反ではありません。日本の基準より甘いですが、ワイナリーで試飲する場合は、注意しましょう。自己責任で!
その他交通機関
オー・ブリオンは、市内から近く、行きやすいです。マルゴー、ラトゥールは、電車でも行けますが、駅からが遠いので少し不便です。その他は、ツアーを利用するか、レンタカーなど車での移動がおすすめです。
オー・ブリオンへの行き方
ボルドー市内中心部から4番のバスで20分ほど。4番バスは、平日の日中は、10分間隔で運行。
「Parc Haut Brion(パーク オー・ブリオン)」というバス停がシャトーの最寄で、徒歩2分程度。
マルゴーへの行き方
ボルドー市内のSaint-Jeanから電車でGare de Margauxまで42分。シャトーまで徒歩で24分。
702, 705番のTrans Gerondeという会社のバスでも行ける。ボルドー市内のバスやトラム、水上バスを運行しているTBMの乗り放題パスは使えないので注意。
Place Raveziesという市内のはずれのバス停から乗車。ボルドー中心部からはトラムのC線で行きます。トラムの駅を降りて、ボルドー中心部から進行方向の右手の方にバス停があります。
終点のポイヤックまで約1時間20分。料金は片道一律2.60ユーロ。50kmもの道のりを移動して2.60ユーロは破格の安さ。10枚綴りやウィークリーチケットなどのお得なチケットもあり。
ラトゥールへの行き方
●CHATEAU LATOUR 徒歩25分
ラトゥールは、一般の見学は受け付けていません。(門から入らないと建物も見えません)
以下、格付け第1級格付けと第2級シャトーは隣接しており、ホームページより見学の予約可能。
●CHATEAU PICHON LONGUEVILLE COMTESSE DE LALANDE
●CHATEAU PICHON LONGUEVILLE BARON
公共交通機関を使い自力でシャトー巡り!
電車で行けるシャトー
サン・テミリオン地区
SNCFのボルドー・サン・ジャン駅から、Saint-Emilion(サン・テミリオン)駅まで電車で40分程度。サン・テミリオン駅から、サン・テミリオンの集落までは1キロほど徒歩。
●CHATEAU LA GAFFELIERE 徒歩8分
●CHATEAU FONPLEGADE 徒歩16分
●CLOS FOURLET 徒歩25分
メドック地区・ムリス
SNCFボルドー・サン・ジャン駅から、Moulis Listrac (ムリス リストラック)駅まで電車で1時間程度。このムリス・リストラック駅から徒歩圏内のシャトーがあります。
●CHÂTEAU MAUCAILLOU 徒歩3分
●CHÂTEAU MALESCASSE 徒歩30分
メドック地区・マルゴー
SNCFボルドー・サン・ジャン駅から、MARGAUX(マルゴー)駅まで電車で1時間程度。
702, 705番のTrans Gerondeとい会社のバスでも行ける。
●CHATEAU MARQUIS DE TERME 徒歩15分
●CHATEAU LASCOMBES 徒歩約10分
●CHATEAU RAUZAN-SEGLA 徒歩15分
●CHATEAU CANTENAC-BROWN 徒歩15分
●CHATEAU LA LANGUNE 徒歩9分
●CHATEAU PALMER 徒歩18分
●CHATEAU FERRIERE 徒歩14分
CHATEAU FERRIERE
バス停の目の前。予約不要でテイスティング。近くにはチョコレートやワインショップなど、マルゴー村のお土産が買えるお店もあります。
バスで行けるシャトー
Chateau Pape Clement シャトー パップ クレモン
ボルドー大学周辺バス停Réservoir Lavardensから4番バスで20分程度。4番バスは、平日の日中は、ほぼ10分間隔で運行。
Chareau Pape Clement シャトーパップクレマン ぺサック
バス停unitecから34番バスで20分程度。試飲3杯付き見学20ユーロ(要予約)
CHATEAU HAUT BRION シャトー オー・ブリオン
ボルドー市内中心部からは、4番のバスで20分程度。
バス停Parc Haut Brion(パーク オー・ブリオン)がシャトーの最寄で、そこから徒歩2分くらい。公式ホームページのVISITのページから予約必須。
シャトー見学ツアー
個人で回るのは、結構大変ですので、ツアーを利用するのも一考です。色々なツアーが各社出ており、一日、半日、プライベートツアーなどもあります。また、ボルドー市内の観光地も一緒に回るツアーもあります。
ボルドー発着半日ツアーの相場(見学、試飲付き)
●英語ガイド 65ユーロ~
●日本語ガイドツアー 190ユーロ~
ツアーは、色々な会社が毎日催行していて、曜日によって行き先が変わるところもあります。自分が行きたい場所に合わせて参加しても良いですし、日程に合わせて参加できます。例えば、以下のような感じです。
・月曜日:ブライ地区、ブール地区
・火曜日:アントル・ドゥー・メール地区
・水、日曜日:サンテミリオン地区
・木、土曜日:メドック地区
・金曜日:グラーヴ地区(ソーテルヌ)
ボルドー市内の観光名所
ワイン博物館「シテ・デュ・ヴァン」Cité du Vin
最上階の展望台からは360度ボルドーの街を見渡せる2016年にオープンしたワインをテーマにした複合施設。施設内では試飲もでき、ボルドーのみならず世界のワインの歴史を学ぶことができます。
サンタンドレ大聖堂 Cathédrale Saint-André
キリスト教信者の聖地「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」への巡礼路にある教会。世界遺産にも登録されています。トラムの駅からすぐ近く。
ボルドーを一望できる隣のペイベルラン塔は有料。
サン ミッシェル大聖堂 Basilique Saint-Michel
15 世紀後半の特徴的なゴシック様式が見られる教会です。トラムのサン=ミシェル駅から徒歩約2分。
鐘楼は高さが114mあり、街のどこからでも見えるのでボルドーのランドマークとして有名。
カンコンス広場 Esplanade des Quinconces
トロンペット城の跡地の広場。サーカス・コンサート・移動式遊園地など様々なイベントが行われている。
ボルドーの中心地で、すぐ近くにトラムのカンコンス駅がある。近くにはガロンヌ川が流れており、景色を眺めながら川沿いを歩くのもおすすめ。
ブルス広場 Place de La Bourse
2006年に誕生した反射池は、世界一の面積となり、世界中から「水鏡」の街として有名になりました。花崗岩の巨大な敷石の上にわずか2cmの水が浮かぶだけで、規則的な光の変化によって水鏡が生まれます。夏は子供の水遊び場にもなる観光スポット。
ボルドー大劇場 Grando Théâtre
建築家ヴィクトル・ルイによって設計された、新古典派建築の代表的な建造物。コリント式の12本の柱が並び、その上に9人のミューズと3人の女神像が立ち並んでいます。内装も素晴らしく、世界で最も美しい劇場の1つとして有名。
パレ宮殿広場 Pl. du Palais
黒いとんがり帽子のような塔が目印。
入り口には1494年に造られた35mのカイヨ門があり、ボルドーを外界から守ってきました。フランス国王シャルル8世が、イタリアにおけるフォルノーヴォの戦いで勝利した際に建てており、市民はこの門を凱旋門と呼んでいるとのこと。教会以外では、ボルドーで最古の歴史的建築物。
ボルドーのグルメ♪
ロックフォール(ブルーチーズ)
ボルドーの洞窟で3ヶ月以上かけて羊乳に特殊な青カビを繁殖させて作る味はボルドーワインとの相性が抜群。また、生ハムや白インゲンの煮込み料理などボルドーならではのグルメと一緒に♪
フォワグラとトリュフ
この地方には世界三大珍味(キャビア、トリュフ、フォアグラ)のうちの2つの珍味(トリュフ、フォアグラ)を生産するペリゴール地方Pe’rigordがあり、この地域で造られる軽めの貴腐ワインは、冷製のフォアグラには欠かせない。
シーフード
カキ、オマールエビ、ムール貝が特産。シーフードプラター(盛り合わせ)やスープ・ド・ポワソン(魚のスープ)も楽しむことができます。
ボルドーの名物菓子「カヌレ」
フランス語で「溝の付いた」を意味する「カヌレ」は、ラム酒とバニラの芳醇な香りと、中のしっとりとした食感がたまらないボルドー名物の焼菓子。
ボルドーからのおすすめ旅行先(おまけ)
ボルドーから次の旅行先のおすすめは、スペイン北部のサンセバスチャン!!バスク地方に位置するサン・セバスチャンは、大きくはない街ですが、ここは食べることとお酒が好きな人にはたまらなく楽しい街です。ミシュランで星を獲得しているレストランや、食のアカデミー賞といわれる「世界のベストレストラン」に選ばれた名店が密集しています。
コメント