移住先としてのメキシコ!魅力とリスク

おっさんは、移住を検討しています。メキシコも候補の1つです。

サラリーマンを辞めてから、メキシコには数十回行っています。実際に移住はしていませんが、1-3か月の滞在を数回していますので、ロングステイの経験はあると言えるでしょう。

メキシコは、日本からは遠いのであまり身近ではないかもしれませんが、隣国のアメリカではバケーションや移住先として大変人気で、定年退職後に移り住む人がたくさんいます。

実際におっさんがメキシコ滞在中に仲良くなったのは、米国やカナダの移住者がほとんどです。

この記事では、移住先としてのメキシコをどう考えるか、おっさんの独断と偏見を交えてお伝えしたいと思います。

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メキシコの人気都市は?

メキシコは、正式名称をメキシコ合衆国といい、首都のメキシコシティを含む32の州で構成されている国です。アメリカ合衆国と中央アメリカの間に位置しており、人口は約1.3億人と日本とあまり変わりませんが、国土面積は日本の5倍近くあります。この広大な国土には、ジャングルや砂漠などバラエティに富んだ地域が広がっています。カンクンなど人気のリゾート地や、マヤやアステカ文明の古代遺跡など世界遺産も多く、スペインによる植民地時代の面影を残した町が国中に点在しています。

居住者としては、やはりメキシコシティやグアナファトなど日系企業が進出しているエリアに人口が多いです。リタイアして住みたい人気の場所とは別だと思います。企業の命を受けて赴任してきている人は、住居や生活面でもそれなりの厚遇を受けることもできます。これら大都市は、治安の心配もあるし、友人がいるとか、何か現地との繋がりがある人でないと移住としては難しいのではないかと思います。

<メキシコの主要人気都市>

  • メキシコシティ
  • グアナファト
  • オアハカ
  • カンクン
  • サンミゲルデアジェンデ
  • グアダラハラ

移住先としてどうか?

治安

メキシコのイメージは、日本ではどうしても治安の面から「大丈夫?」と心配されがちです。

確かに日本ほど治安の良い国はありませんので、警戒するのは当然ですし、財布や携帯、荷物から目を離してはいけません。

メキシコでは、マフィアなどの犯罪組織間の抗争や失業者の増加による治安の悪化が問題となっています。ただし、日本人の居住者が多い地区や観光地ではそんなに心配しなくても良いと思います。

物価

メキシコの物価は、日本との為替や所得差もあるため日本人の感覚で見てみるととても安く感じます。

家賃は、日本人向きの治安の良い地区アパートなど、5-6万円台からあります。農業が盛んな国なので、野菜や乳製品は特に安く買うことができ、野菜や果物はとても安いです。

また、メキシコ人は、魚よりも肉が人気であることもあり、魚介類は割高ですが肉類は安いです。

食品の衛生状態も日本とは違いますので注意が必要です。家のセキュリティーなど日本人向きではない地域もありますので、安さを追求するとリスクも高まる可能性があります。

気候

メキシコは北半球の国なので、暑い時期、寒い時期は日本と同じですが、雨季と乾季があり、海岸、山間部など地域によって気候差があります。

首都メキシコシティは高地にあるため朝夕の寒暖差が激しく、雨季は暖かく、乾季は快適な気候です。カリブ海に面しているカンクンは1年を通して気温は29度前後ですが、9〜10月にハリケーンが発生するので、乾季の11月以降がベストシーズンだと言われています。

都市によって乾燥帯、温帯、熱帯と変わってきます。メキシコは暖かい国と思われがちですが、標高が高い都市では5度くらいまで下がる時間帯もありますので長袖など上着の準備は必要だと考えます。

国民性、人柄

メキシコ人は、とても親しみやすい人柄の人が多いです。困っている人を助けようとしてくれる親切心や温かさもあります。ただし、悪い人もいますので注意が必要です。

一般的にメキシコ人は、陽気な性格として知られています。明るい性格の人が多く、細かいことに頓着しないため、時間などの約束事にはルーズな面もあります。約束の時間通りに来ないことが多く、何の連絡もなしに、そのまま約束をすっぽかしてしまうケースもあります。

ジャック

メキシコ人は親切な人が多いです。日本人的な「おもてなし」精神でしょうか?
道など何か尋ねると、熱心に答えてくれます。しかし、その答えはでたらめなことが多く、逆に混乱してしまうことがあります。
困っている人の力になりたいという気持ちで答えてくれるのですが、間違っていることの方が多いのです。
「知らない、分からない」と言ってくれる方が良いのに…ということもあります。

食べ物  

メキシコ料理は世界的に人気がありますが、水道水は飲めません。

タコスやワカモレは日本でも有名ですが、日本で売られているものとは少し違っています。

メキシコでは屋台で気軽に食べるファーストフードのような扱いで、お肉や玉ねぎがゴロゴロと入ってだいぶワイルドな見た目になっています。他にもエンチラダスやケサディーヤなど、トウモロコシや小麦の粉で作られた皮で具を巻いた料理がたくさんあります。

ジャック

メキシコ人のソウルフード、タコス
メキシコ人の主食はトウモロコシや小麦粉でできたトルティーヤです。
日本でイメージするパリパリの皮にひき肉のタコスとは、すこし違います。
メキシコでのタコスは、肉や野菜、卵などの具材をトルティーヤで巻いたもの全般のことを言います。
カンクンあたりのカリブ海周辺では、シーフードタコスがあります。⇒美味しい!

シーフードタコス
肉のタコス

ビザ

日本人は180日以内の滞在で観光などの訪問であればビザは不要ですが、報酬を得る行為を行う場合には日数に関わらずVisa para visitantesというビザの取得が必要です。

180日を超えて滞在する場合には就労をしなくてもビザを取得が必要となります。ビザの取得はメキシコ合衆国大使館(東京)にて可能です。

180日以上滞在する人向けのビザは一時滞在許可証 (Residente Temporal)と呼ばれ、その中に学生・就労・メキシコ人との結婚のように種類が分かれています。メキシコのビザは就労・学生どちらも比較的取得が容易だと言われています。

アメリカの有効なビザを所持しているすべての外国籍の方は、通過・観光・業務目的の場合、陸路・空路・海路すべての入国地点において、メキシコへビザなしで入国を申請することができ、入国審査官の判断により入国を許可されます。

必要な語学力は?

メキシコの言語はスペイン語が主流です。日本語はもちろん英語が通じないことが多くあります。そのため移住を考えるなら、最低限のスペイン語の単語や数字くらいは、覚えておいた方が良いと思います。

仕事によって求められる語学力は違います。例えば、営業やレストランの接客業なら日常会話程度の求人も見られますが、オフィスでの事務や通訳の場合はビジネスレベルのスペイン語を要求されます。


余裕があれば、移住する前に一度留学するのがおすすめ。スペイン語の習得や現地の環境のチェックができます。

このほか、まずは語学力をあまり必要としない仕事を探し、現地で働きながらスペイン語を学ぶという方法も。メキシコでは日本人向けの求人が増えているため日常会話程度でも就職にはそれほど苦労しませんが、コミュニケーション能力があればさらに多様な仕事が見つかると思います。

もし就職の際に語学力を証明したいなら、スペイン語の検定試験である「DELE」を取得しておくと良いでしょう。DELEはスペイン語の国際的な資格で、実施している国は世界で100以上。面接官と直接スペイン語でやり取りする口頭試験もあるので、実践的なスペイン語が身につきます。
レベルはA1~C2の6段階。中上級であるB2レベルを持っていれば、通訳を始め多くの求人での優遇が期待できるでしょう。

安全な地域でも治安に気を付ける

メキシコでは、やはり治安に気をつけておいた方がいいと思います。

安全な地域と言われているところでも、犯罪は起こります。カンクンのようなリゾート地でもカバンを引ったくられたり、怖い目に逢ったという話をよく聞きます。


また、メキシコと言えばマフィアの抗争が激しい国です。普通に生活していると、一般人は巻き込まれないとはいいますが、怪しい儲け話や薬物などの話には関わらないことが賢明です。

ジャック

警察や空港の税関などにも注意
メキシコは汚職の国とも言われています。我々日本人からすると信じられないような事件が起きています。
おっさんの体験ですが、ノーヘルでバイクで走っているところを停められ、罰金だと言って、その場で現金を要求されたこともあります。
空港の検疫で、胃腸薬を違法薬物だと言いがかりをつけられ拘束された知り合いの話もあります。
信頼できると思っている公務員でも悪い人がいますね…。

まとめ

おっさんの結論としては、

  • 住むなら、カンクン周辺(カリブ海最高!)
  • 年のうち、3-6か月とかの短期滞在がメイン
    ⇒観光ビザの範囲内
  • メキシコは、旅行先としては、楽しくて良い所♪
  • 移住先候補としてのマイナス面
    ・遠すぎる(移動に時間がかかりすぎる)
    ・やはり治安が心配
    ・スペイン語に馴染めない
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